ヘルベチカと

わが家のメンバーたちとそれにまつわる諸々

爬虫類飼育について

 

 

実際に飼ってみると、まあよく人から言われます。「なんで爬虫類?」って。

そういうときは、なんでもクソもねーよ飼いたいから飼ってんだこのバカチンが。っと言いたいのを我慢&質問をスルーする形で、飼ってみたらけっこう可愛いもんですよ(ニッコリ)って言うことにしてます。だって理由説明すんのめんどくさいもんよ。それに「なんで?」って聞いてくる大抵の人は爬虫類嫌いだったり苦手だったりする人だから、魅力を語ったところで無駄だし。

 

ただ、ここは自分の場所なんで胸を張って言いますよ。

 

 

爬虫類の飼育なんかやめとけ。

 

 

いやだって普通に考えて犬とか猫のほうが可愛いし、懐くし、飼い主って認識してくれるし、一緒に遊べるし、排泄場所だって覚えるし、名前呼んだら反応してくれるし。

 

それに比べて爬虫類は懐くことなんかないし、飼い主のことは給餌係程度の認識が限界だし、触れ合いを望む生き物じゃないし、かといって観賞用かって言われると大抵は人がいるときは隠れて姿見えないし、気にくわないことがあると生存本能無視で拒食してそのまま星になるし、別に良いことはないもんね。

 

ただ、それでも好き好んで爬虫類を飼ってみたいって人には力説したい。どんなに威嚇されようが噛みつかれようが、この先ずっと懐くことも慣れてくれることもなかろうが、愛情を持って適切に育てていってあげてほしい。そしたらその子は他の誰にも見せない超絶美しい脱皮直後の姿をたまに見せてくれるから、と。

 

個人的に爬虫類とタランチュラを飼ってて、この子たちをお迎えして良かったなと心から思うのは、脱皮直後の姿を見たときです。色々悩んで試行錯誤したり、情報を集めたり、あえて放置してみたり。なかなか一筋縄ではいかないですが、きっちり脱皮したあとのあの濁りのない御身を見たらそれらの苦労は吹き飛びますね。それくらい綺麗です。ほんとに美しい。(だからこそリリィの脱皮不全の件に関してはめちゃくちゃ罪悪感があるわけですが...)

 

とくに初飼育だと脱皮前の拒食とか成長にしたがってのびてく脱皮完了までの長さとかに「もしかして何か問題があるんじゃないか。。。」と疑心暗鬼になったりするものですが、(たいてい)大丈夫です。その先に神はいます(いません)。

 

ちなみにですが、僕は噛まれたの1回しかありません。お迎え2週間目ぐらいのときにリリィを持ち上げようとしたら威嚇で軽く噛まれました。

 

で、これは何回も書いてますが、うちの子たちはケージの掃除や体重測定or脱皮後の観察以外ではハンドリングしないように飼育してるので、リリィも未だに持とうとすると嫌がります。けど手を怖がって威嚇したり、近付いただけで逃げたりすることはなくなりました。その代わり手を近付けると「近くにいてもいいけど持ち上げないでね」って感じでペロペロしてきます。が、持ち上げられるのが分かると「騙しやがったなこのクソがぁあああ!」って感じで逃げはじめます。時すでに遅しですけどね。それに比べるとミッシェルはショップにいた期間が長かったからか、わりと手に慣れてる。ヨナもお迎え1ヶ月経ったくらいから威嚇は0になり、今もハンドリング自体はまだ多少嫌がりますけど、触られることにはすっかり慣れきっています。

 

で、今一番の悩みはボールパイソンのシャロンです。まだ全然大きくもないし、噛まれてもいい覚悟はあるんだけど、実際に相対するとまだちょっとビビってしまう自分がいます。だって初給餌のときにマウスの先にある手を完全に狙って飛んできたんだもの。。。とはいっても、シャロンはさすがに慣れてもらわないとアダルトサイズになったときに困るので1週間に一回はハンドリングしてます。あと、ハンドリングする時と給餌のときは手洗いしてても直前にもう1度手洗いして誤爆されないように念のために手の温度を下げてます。まあ、そこまでしなくても給餌の時以外で飛んでこようとしてきたことは今まで一度もないんですけどね。いつも触りにいくと丸まってあとはされるがままですから。

 

話が逸れましたが。爬虫類をペットとして飼うのに必要なのは、よく言われてますが「事前の情報収集と飼育環境を整えることを怠らない」ってのと、「排泄物の処理や餌やりだけやってあとは(問題がない限り)出来るだけ放置(観察オンリー)するという意思の強さ」でしょうか。どうしたって愛情を注げば注ぐほど触れ合ってみたくなるものですからね。まあ、じーっと観察するだけでもストレスになるからやめとけっていう人もいますけど。どないせえっちゅうねん!っていうね。爬虫類飼育はジレンマとの闘いです。

 


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シャロン 近影